オトナ

中学生が「今日は長崎原爆の日」ということに触れたとき、そんなことすっかり忘れていたことに気づいた。8月6日の広島、9日の長崎、15日の終戦という日付を忘れることはない。新聞もテレビも取り上げるし、小さいころは、その当日を忘れることもないと思っていた。でも最近は、いわゆる“今日は何の日”的なことを意識しなくなってしまったような気がする。日付は、自分のスケジュールを確認するためのものでしかない。もし街でマイクを向けられたら「えっ…何の日だっけ」と答え、イマドキの無知な若モノ姿をさらすのだろうな、と思った。